退職代行を使っても有給消化はできるのか?有給がない場合の退職の流れも解説

退職代行を使って辞めようと思うけど、退職代行を使うと残っている有給は消化できるんだろうか。

有給は権利だけど、自分で申請しないといけない気もするし、有給が消化できるかどうかわからない。

不安なので、あらかじめ有給消化ができるかどうかは知っておきたい。

こんな疑問に応えます。

結論から言うと、退職代行サービスを使っても有給消化はできます。

なぜなら、有給は労働者に与えられた権利であり、会社はよほどのことがない限り、有給の申請を拒むことはできないからです。

しかし、退職代行を使うと有給消化ができないケースもまれにあり、有給を使おうとしている方は注意が必要です。

この記事では、

  • 退職代行を使っても有給消化ができる理由
  • 退職代行では、有給消化ができないケース
  • 有給がない場合の、退職代行の手順

の3点について、できるだけわかりやすく解説しています。

有給が残っている方も、残っていない方も退職代行サービスを使う際の参考にしていただければと思います。

退職代行を使っても有給消化ができる理由

退職代行を使っても、有給消化は可能です。

なぜなら、有給休暇は労働者が申請すれば、基本的に取れるものと法律で決まっているからです。

労働基準法第39条第5項

使用者は、前各項の規定による有給休暇を労働者の請求する時季に与えなければならない。ただし、請求された時季に有給休暇を与えることが事業の正常な運営を妨げる場合においては、他の時季にこれを与えることができる。

引用元:労働基準法第39条

簡単に言うと、会社で働いている人は有給を取りたいといえば、自由に取ることができるのです。

法律には、「会社は、仕事に大きな影響が出る場合は、他の時期に取らせることができる」と書いてありますが、よほどのことがない限り、申請した時期に取ることができます。

例えば、その人が休むことで会社が潰れるといったケースでは時期をズラされますが、そんなことはほぼありませんよね。なので、安心して取ることができます。

退職するまでの期間は、有給が使える

退職代行を使うと、退職代行業者が会社に連絡した日から2週間後に退職することになります。

では、「退職する日までは出社しなきゃいけないのか」というと、そんなことはありません。

例えば、もし有給が10日残っている場合、14日のうち10日は有給を消化して、4日は欠勤扱いとなります。

まとめると、以下のとおりです。

  • 出勤日:14日
  • 有給休暇:10日=給料が出る
  • 欠勤:4日=給料は出ない

欠勤した日は給料が出ないのは仕方がないのですが、有給中は給料が出ます。なので、会社に行かずとも給料がもらえる期間があるのです。

退職代行業者は、有給を使う旨を代わりに伝えてくれる

退職代行を使うと、退職代行業者が本人に代わって、退職の意思を会社に伝えてくれます。

その際に、「本人が有給を使いたいと言っておりました」と伝えることで、本人が有給の申請をしたことになります。

なので、退職代行を使っても、有給は使って給料はもらえるというわけです。

有給消化についての退職代行業者の見解

退職代行業者によって、有給消化への見解は異なります。

念のため、各代行業者の見解をまとめてみました。

退職代行EXIT

Q.残っている有給休暇は消化できますか?

A.有給休暇の消化については確認させていただきますが、100%消化できるという保証はできません。

引用:退職代行EXIT(イグジット)

一般の退職業者であることから、回答としては控えめな印象ですね。

ただ、絶対できないというわけではないので、有給を消化したい旨を伝えてみましょう。

退職代行Jobs

Q.残っている有給は消化できますか?

A.法律上、有給休暇は従業員が申請すれば原則として取得することができます。
Jobsの有給申請対応の退職届で申請の意思をお伝えすることもできます。

引用:退職代行Jobs

頼もしい回答です。退職代行Jobsは退職届けのテンプレートを用意しているので、それを利用するのもありですね。

退職代行J-NEXT

Q.有給休暇は消化できますか?

A.有給休暇の消化については確認させていただきますが、消化できるという保証はできません。消化可能となるように弊社がサポート致します。

引用:退職代行J-NEXT

弁護士ではないので、あくまでもサポートするとの回答です。

ただ、有給は労働者が申請すれば取れるものなので、特に心配しなくても良いです。

退職代行では、有給消化ができないケースもまれにある

退職代行を使って有給消化ができないケースもまれにあります。

それは、会社側が「有給を使わせない」と主張した場合です。

退職代行業者は、あくまでも「退職の意思を本人の代わりに伝える」ところまでがサービス範囲です。

もし、会社が有給を使わせないと主張した場合、退職代行業者は本人に代わって有給の請求をすることはできません。

なぜなら、会社と交渉ができるのは弁護士の特権であり、一般の退職代行業者が交渉すると、非弁行為(ひべんこうい)となり、その請求が無効となってしまうのです。

ただ、有給が使えないケースはほとんどない

退職代行業者は有給の交渉をすることはできないのですが、会社側が有給の取得を拒むケースはほぼありません。

なぜなら、有給は申請すれば使える立派な権利ですので、それを拒むと会社の評判を落とすことになってしまいます。よほどひどい会社でない限り、有給は使えます。

なので、「退職代行を使うのは辞めた方がいいのかな…」と考えるのではなく、特に気にせず使うのがおすすめです。

退職代行で有給がない・有給が足りない場合、給料はどうなるのか?

退職代行を使う時に、有給がない、もしくは有給が足りない場合はどのような流れで退職になるのだろうか。

次に、こんな疑問に応えます。

通常、退職代行を使うと、退職の日は2週間後になります。つまり、14日後ですね。

もし、「有給が14日に満たない」「そもそも有給がない」といった場合は、有給が足りない・ない分だけ欠勤扱いとなり、その期間は給料をもらうことができません。

有給が足りない場合
  • 出勤日:14日
  • 有給休暇:10日=給料が出る
  • 欠勤:4日=給料は出ない
有給がない場合
  • 出勤日:14日
  • 欠勤:14日=給料は出ない

「給料がないと生活に困る…」といった場合には、退職代行を使う前にあらかじめ貯金をしておくのがおすすめです。

もしくは、あまりおすすめしませんが、一時的にカードローンやキャッシングなどで耐えるのもありだとは思います。

ただ、お金の問題は深刻なので、できる限り日頃から貯金をしておくと良いです。

退職代行を使って、有給消化をするためには弁護士に依頼するのが確実

「退職代行を使っても有給消化はできるのか?」という疑問を開設してきました。

結論をまとめると、以下のとおりです。

  • 退職代行業者を使っても、有給消化はできる
  • ただし、会社が不当に拒んだ場合は、弁護士でないと有給消化の交渉はできない
  • 有給がない・足りない場合は、欠勤扱いとなり、給料が出ない

繰り返しになりますが、有給休暇は労働者に与えられた権利です。

会社や周りの人に遠慮することなく、積極的に使いましょう。

ただ1点注意点があって、退職代行業者に「退職までは有給を使いたい。〇日残っている」と伝えないと、退職代行業者が伝えてくれないことがあります。

一応、事前に確認してくれるのですが、万が一ということもあるので、有給を使いたい旨は自分から伝えることが大切です。

基本的に有給は使えますし、退職届と一緒に有給を申請する旨の紙を入れておけばそれでだいたい通るはずです。

あとは退職代行の担当者と相談して、スムーズに退職できるようにしましょう。

おすすめの退職代行サービスは以下にまとめています。ぜひ退職代行を利用して、新たなスタートを切ってください。

【徹底比較】数ある退職代行サービスから選んだおすすめ人気ランキング

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2020年1月15日